GeodeNX 1500で遊ぶ
AMDから組み込み機器向けのCPU、GeodeNXシリーズが発表されたのですが、
最近自作市場にも単品で出てくるようになったので購入してみました。
このGeodeNXというCPUは実はMobile AthlonXP-Mのサラブレッドコア(モバイル用のCPU)がベースになっており、
既存のSocketAと互換性があります。
そのためうまくいけば既存のAthlon用マザーボードでも動作可能です。
Geodeは現在(2005/03)以下の三種類が現在販売されています。
| 名称 |
電圧 |
デスクトップ電圧 |
待機 |
平均 |
最大 |
| Geode NX 1250 |
1.10V |
1.275V |
3.0W |
6.0W |
9.0W |
| Geode NX 1500 |
1.00V |
1.175V |
3.0W |
6.0W |
9.0W |
| Geode NX 1750 |
1.25V |
1.425V |
3.0W |
14.0W |
25.0W |
Geodeの何が良いのかというと、組み込み用途を考えて製造されているため、
普通のAthlonなどと比べて発熱が少なく、消費電力も非常に低いことがあげられます。
1250、1500については公式にファンレス動作できるといわれているほどです。
また、1750についてはPowerNow!で電圧可変も可能です(1250、1500は不可)
1250、1500などの実クロックと違った名称が使われていますが、
この番号はVIAのC3とベンチマークで比較してC3のこのクロックと同じ処理能力があるということだそうです。
ちなみに普通のAthlonだとPentium4との比較ですね。
電圧については1.0〜1.25Vと非常に低いですが、マザーボード側でこの電圧設定ができないと使えません。
デフォルトでは通常より高いデスクトップ用の電圧で起動してしまいます。
今のところ1.0Vが設定できるマザーボードがないため、残念ながら1500は1.0Vで使用できません。
1.1Vが設定できるマザーボードならNF7-Sなど色々と存在しています。
今回は3種類を見れば一番バランスが良くて面白そうなNX 1500を買ってきました。


FSB266、L1 128K、L2 256KとそのままMobile
AthlonXP-M(サラブレッドコア)です。
まずはABIT NF7-S Ver2.0に挿して起動。
Mobile AMD Athlon(tm) 4 600MHzとして起動。倍率は6倍で起動しました。
電圧を1.1V(マザーの最低電圧)に設定し、まずはFSB133*7.5の定格で起動。
まったく問題なし。次にFSB133*10.0もOK。
このあと一気にFSB200*7.5を試してみたところ起動せず。
電圧1.2Vでも起動不可。
AthlonXP 1700+がFSB200*7.5@1.2Vで動作しているのですが、さすがにこの設定は無理のようです。
この後無理をさせてしまったせいかBIOSが飛んでしまったのでNF7-Sでは実験終了。
代わりにECS K7S6A(Ver1.0)で動くかを試してみました。
このK7S6AはPowerNow!が使えたりとMobileAthlonとは相性が良いマザーです。
そして試したみた結果から言うと、惨敗。
FSB100*6の電圧1.1VでBIOS起動すらしません。1.2Vまで上げてやっとWindowsが安定。
その後FSBを上げてFSB133*6@1.2VにしたところBIOS起動に失敗。
FSBの定格のFSB133(266)なんですけどね・・・・
どうにもK7S6Aと相性が悪いようです。 BIOSは2005/03現在最新の1.0fを使いました。
次にA-Open AK77-600Nで試してみました。
BIOSは2005/03現在最新のR1.13。
まずデフォルトのFSB133*7.5(1000MHz)は余裕で起動。
ここから倍率を上げていってFSB133*10の1330MHzまでWindows起動。
10.5に倍率を上げたところでWindowsが起動しなくなりました。
続けてFSB166を試し、FSB166*8の1328MHzまでWindowsが起動。
8.5倍で起動エラー。
どうも1330MHzが壁のよう?
最後にFSB200も試してみて、 FSB200*6.5(1300MHz)までWindows起動。
7倍だとやはり起動エラー。
FSBに関わらずこの石は1.1Vで1300MHzあたりが限度のようです。
しかしFSB200*6.5が1.1Vで通っちゃうところが凄いですね。
電圧上げればもっと上も狙えそうです。
FSB200が通るのが判ったので
CrystalCPUIDのMultipliter
Management(クロック可変)機能を使い、
負荷によって倍率を3.0〜6.5倍で可変させるように設定してみました。
これでアイドリング時はGeodeNX 1250(667MHz@1.1V)と同等?
ちなみにFSB200*6.5でSuperπ104万桁が1分27秒でした。FSB166*8では1分31秒。
Sandraはこんな感じに。

CPU温度は49℃。 室温は15℃です。
ヒートシンクは鎌風Rev.Bでファンレス状態にして使用。
ケースはENERMAX CS-710でケースファン無し。
電源にENERMAXの350W電源の内部ファンを殺して排気ファンのみの状態です。
夏場にファンレスはちょっと厳しいかもしれません。
追記 2005/10/10
新たにBIOSTAR M7NCG 400 Ver7.2を購入したので動作確認してみました。
倍率は5倍〜、
電圧は1.3V〜から設定可能。
FSB133の7.5倍の定格で普通に起動しました。デフォルトの電圧は1.18V(1.175V?)。
一応
8rdavcoreで1.1Vまで落とせます。
MicroATXでGeodeNX組みたいなら、なかなか良い選択肢ではないでしょうか。
値段も6,980円と安いですし。